
インフラエンジニアには楽な点もあれば、きつい点もあります。
とくに運用保守におけるトラブル対応は大変です。
この記事では現役SEである私がインフラエンジニアには楽な点ときつい点、それから楽するためのおすすめな方法について解説します。
目次
インフラエンジニアの楽な点ときつい点を現役SEが解説
インフラエンジニアは楽な点もあれば、当然、きつい点もあります。
ここでは、インフラエンジニアにとって何が楽で何がきついのかについて解説をします。
①インフラエンジニアの楽な点:知識が不変なので楽
インフラエンジニアは開発をしません。
インフラエンジニアというのは、その名の通りシステムを動かすためのインフラであるネットワークやサーバの構築等を主に担当します。
IT業界は技術の進歩が早いので着いて行くのが大変とよく言われますが、インフラに必要な知識というものは不変のものが多いため、一度知識やスキルを身につけてしまえば比較的安定して仕事をすることができます。
そういった点では、インフラエンジニアは楽と言えます。
②インフラエンジニアのきつい点:性能問題の対応が大変
インフラエンジニアのきつい点はトラブル対応、とくに性能問題への対応です。
例えば、インターネットの接続が遅い、頻繁にアプリケーションが「応答なし」になるといった場合、サーバの性能が落ちている、ネットワーク帯域が逼迫しているなどが疑われます。
この調査を行うのはインフラエンジニアの仕事なのです。
単純にネットにつながらない、常にエラーになるとかであれば故障が疑われますが、なんか遅い、たまにエラーになるというのは原因究明に長期間要することが多く、これが本当に大変できついんです。
性能問題というのは、すぐに原因がわかることは稀で、私の実体験で言うと、約6カ月間、9時から18時までお客さんに状況報告を行い、18時から23時まで調査を行うというきつい日々を過ごしたこともありました。
性能問題を引き起こしてしまうと非常にきつい思いをしてしまうのがインフラエンジニアの特徴のひとつでもあります。
ただ、トラブルを起こさないようにシステムを構築すること、トラブルが起こる前に気づく、またはトラブルが起きてもすぐに解決できるようにすることがインフラエンジニアの腕の見せ所でもあります。
ではインフラエンジニアの仕事内容についてもう少し詳しく見てみましょう。
インフラエンジニアの仕事内容!そもそもITにとってのインフラとは?
ここでは、インフラエンジニアの仕事内容とは一体どういうものなのか、そもそもITにとってのインフラとは何なのかについて解説をします。
そもそもITにとってのインフラとは?:利用者から見えないものがインフラ
ネットワーク、セキュリティ、サーバやデータベースなど、システムの基幹となるものがITにとってのインフラです。
普段利用者はあまり意識していませんが、インターネットにつながるのはインフラエンジニアが環境を構築しているからです。
例えばYoutubeで動画が見れるのは、動画を再生するアプリケーションが動作するサーバをインフラエンジニアが構築しているからです。
一方で、アプリケーションを開発するエンジニアのことをアプリケーションエンジニアと呼びます。
例えば、アプリケーションエンジニアは、動画サイトやネットバンキングのボタンの場所や画面遷移などを決めたりしますが、インフラエンジニアはそれらが動作するための箱や環境を用意します。
ざっくりと言うと、利用者から見えるのがアプリケーションエンジニアの仕事内容で、利用者から見えないインフラがインフラエンジニアの仕事内容と言えます。
それでは、インフラエンジニアの仕事内容について、詳しく見てみましょう。
インフラエンジニアの仕事内容①:インフラの設計
インフラエンジニアはシステムを導入するにあたって、どの程度のスペックのサーバやネットワークが必要なのか設計をします。
サーバとは大きなPCみたいなものです。
例えば、PCにソフトウェアをインストールするときにCPUは2GHz以上、メモリは1GB以上といった条件がありますよね?
同じようにシステムが動作するサーバのスペックや必要なネットワーク帯域を決めるのもインフラエンジニアの仕事内容の一つなのです。
インフラエンジニアの仕事内容②:インフラの構築
設計で決まった内容を基に、インフラを構築します。
例えば、サーバにOSをインストール、ファイアウォールやロードバランサの設定、動作確認などです。
他にもパッケージソフトの導入、システムの監視に必要なソフトウェアのインストールや設定等も行ったりします。
インフラエンジニアの仕事内容③:運用保守
運用保守とは、稼働したシステムが安定して動作するために必要不可欠なものです。
例えばトラブル対応や部品が壊れた時の対応、それから設定変更やパッチ適用等が運用保守です。
利用者に影響が出るものや再起動を伴うものは休日や夜間に実施することが多いです。
これは鉄道会社にも似てますね。
線路の修理や駅の高架への切り替えは、利用者のいない夜間に行われていますが、似たようなことがITでも行われているのです。
これらがインフラエンジニアの仕事内容になります。
ではインフラエンジニアになるにはどうすればいいのか、楽したいならどうすればいいのでしょうか?
インフラエンジニアになるには?未経験でも問題ないが、楽したいならプログラミングスキルを身につけよう!
インフラエンジニアになるには知識や経験がないとなれないと思っているかもしれませんが、未経験でもなれます。
私の周りのインフラエンジニアを見ても、8割以上は未経験ではないかと思います。
①インフラエンジニアには未経験でもなれる
学生時代に情報系の学部に通っていた人でアプリケーションを開発したという話はよく聞きますが、インフラを学んできたという話はあまり聞いたことがありません。
それに、アプリケーションとは違って、学習するにはサーバやネットワーク機器が複数台、それらを設置するそれなりのスペースが必要なので、独学でインフラの知識を身につけるのが難しい分野でもあります。
そのため、様々な教育制度を活用しながら一人前のインフラエンジニアに育て上げるという事を前提として採用活動を行っている企業もたくさんあります。
そのような背景があり、未経験でもインフラエンジニアになれるのです。
②楽したいならプログラミングスキルを身につけよう
プログラミングができなくてもインフラエンジニアにはなれます。
ただ、楽をしたいのであれば、プログラミングスキルを身につけることをおすすめします。
インフラエンジニアにとって運用保守は重要な仕事です。
トラブルが起きないことが望ましいですが、どうしてもトラブルというものは起きてしまいます。
トラブル対応は時間との勝負です。
時間がかかればかかるほど、トラブルによる影響は大きくなります。
その時に役立つのがプログラミングスキルなのです。
トラブル調査では主にログの解析を行います。
ログというのは、利用者やサーバの履歴が記載されたものです。
1ファイルあたり数GBあるのも珍しくないですし、複数のファイルを突き合わせないとわからないこともあります。
ログファイルを一つ一つ見る、Excelでログを加工して見るというのは論外です。
トラブルですぐに対応が必要なのにそんなことやってられません。
そこで役立つのがプログラミングスキルなのです。
プログラムを実行するだけで必要な情報が取り出せるようにすること、できればその場ですぐにプログラムを作成できるのが望ましいです。
そうすれば調査の時間も大幅に短縮できますし、結果として楽になります。
このプログラミングスキルがあるかないかで、楽かもしくはきついかの差がついているように思えます。
自分の仕事を楽にするためにはどうすればよいのかと常に考えて実行することがインフラエンジニアにとって必要な資質と言えます。
意外とプログラミングができないインフラエンジニアが多いので、周りと差をつけるのにもプログラミングはオススメですよ。
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【まとめ】インフラエンジニアで楽をしたいならプログラミングがオススメ
いかがでしたか?
この記事では、インフラエンジニアの楽な点ときつい点、それから楽をするためにはプログラミングスキルをつけることがオススメであることを解説しました。
最後に重要なポイントを箇条書きで紹介しましょう。
・インフラエンジニアは性能問題の対応が大変
・利用者から見えないものがITのインフラ
・楽をしたいならプログラミングスキルをつける
これがこの記事の重要なポイントです。
インフラエンジニアは開発はしないのでプログラミングは必須ではありませんが、プログラミングができると仕事が圧倒的に楽になります。
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