
インフラエンジニアとはITシステムの基盤を支える重要な職種です。
インフラエンジニアという職種は、クラウドの台頭により5年後には仕事がなくなるのではないかと言われていますが、そんなことは絶対にありません。
この記事では、5年後でもインフラエンジニアの仕事がなくならない根拠とクラウド時代に求められる能力について解説します。
目次
インフラエンジニアの仕事はなくなることはない!
インフラエンジニアとは、ネットワークやセキュリティ、サーバなど、ITシステムの基盤を支えるエンジニアのことです。
普段、私たちは意識していませんが、インターネットでホームページを閲覧したり、メールでやり取りできるのは、ITインフラと呼ばれる基盤で通信データのやり取りをしているからです。
これらを専門に扱っているインフラエンジニアの仕事が5年後にはなくなるのではないかと、思っている人が多いようですが、そんなことは絶対にありません。
①インフラエンジニアが5年後になくなると勘違いされている理由はクラウドの台頭
インフラエンジニアが5年後になくなると勘違いされている理由は、クラウドの台頭です。
これまでのITシステムというものは、企業のデータセンター内に構築することが一般的で、サーバーを調達してデータセンターに設置、ネットワークを敷設して構築ということをやっていました。
私自身も、以前はインフラエンジニアとしてデータセンターで寒さに震えながら構築作業をよくやっていました。
データセンターはシステムによる発熱を抑えるため、センター内の温度を16度前後に保つように設計されています。
なので夏でもめちゃくちゃ寒く、最高気温38度なのにジャケットを持参していたんですね。
でも、クラウドの台頭により、データセンターに行くことはなくなりました。
クラウドを使えば、ボタン一つでサーバーが配備されますし、インターネットにさえ接続できれば使えるので、ネットワークの工事や設置スペースなんか、一切いらないんですよね。
これまで数カ月かかっていたインフラエンジニアの仕事が、ほんの数日でできてしまうんですよ。
このクラウドの台頭により、インフラエンジニアの仕事がなくなると思ってしまいますが、実はそうではないんです。
②クラウド台頭でもインフラエンジニアの仕事はなくならない
クラウド台頭でもインフラエンジニアの仕事はなくなることはありません。
なぜなら、クラウドを利用するためには、インフラ基盤を強化する必要があるからです。
クラウドを利用する場合、インターネット接続は必須です。
これまで企業内のデータセンターに向かっていた通信が、すべてインターネットに出ていくことになります。
つまり、インターネット回線の増幅、ネットワーク機器、プロキシサーバの増強といったインフラ基盤の強化をしないと、一切利用できなくなることも有り得るのです。
また、これまで社内だけで完結していたデータのやり取りがインターネットに出ていくことになるので、重要データの漏えいや不正アクセスなど、これまで考える必要のなかったセキュリティ面での考慮も必要になってきます。
クラウドの台頭によりインフラエンジニアの仕事がなくなると思われがちですが、実際にはこれまでに考慮していなかったインフラ基盤の強化やセキュリティなど、インフラエンジニアの仕事は増えているのです。
インフラエンジニアで5年後も通用するクラウド時代に求められる知識とは?
インフラエンジニアとして5年後も活躍するなら、クラウドの知識は必須です。
ここでは、5年後もインフラエンジニアとして活躍するために必要な知識を3つ解説します。
必要な知識①;ネットワーク負荷の上昇
クラウドを利用すると、ネットワーク負荷が上昇します。
これは先ほども解説しましたが、これまで社内でやり取りしていたデータの通信が、すべてインターネットに出ていくことになるからです。
具体的には、ファイヤウォールやプロキシサーバーに非常に大きな負荷がかかって、ほとんどインターネットにつながらなくなってしまうことがあるんです。
例えば、マイクロソフトが提供しているOffice365といったメール(Exchange)、Skypeといった機能をインターネットに接続するだけで利用できるクラウドサービスがありますが、何も考えずに利用すると、社内のインフラは悲鳴を上げて使いものにならなくなります。
具体的な対処としては、クラウドサービスの通信だけ、通常のインターネットとは違う経路で接続するためのインフラ環境を用意してあげる必要があります。
このように、クラウド利用によりネットワーク負荷が上昇するので、回避するための施策をインフラエンジニアは考える必要があるのです。
必要な知識②;セキュリティリスクの回避
クラウドはインターネット上にあります。
クラウドはサーバーの準備が不要でデータセンターの様な場所も必要なく、使った分だけ払えばいいので、利用者にとってはメリットが非常に大きいですですが、当然、デメリットもあります。
それはセキュリティリスクです。
クラウドはインターネット上にあります。
なので、例えば、これまで会社にいないとアクセスできなかったファイルに、自宅のPCからアクセスできてしまうのです。
これはこれで便利なのですが、クラウドの利用により、社内情報の持ち出しや情報漏えいといったリスクが出てきます。
具体的な対処としては、会社からの接続しか許可しない、または、特定の端末だけ許可をするなどのアクセスを制限したり、ファイルの中身を判断して自動で削除する仕組みの導入といったことが必要になります。
このようなクラウド利用によって発生するセキュリティリスクを回避するための施策を考えるのもインフラエンジニアの仕事なのです。
必要な知識③;強制的なアップデート
クラウドサービスは強制的にアップデートされます。
便利になるのは非常にありがたいのですが、インフラエンジニアにとっては困ることがあるんです。
アップデートした結果、ネットワークの負荷が上昇した、勝手に追加された機能でセキュリティリスクが増えた、何てことも有り得るのです。
インフラエンジニアはクラウドの強制的にアップデートされる特性を理解し、いつでも増強できるように、例えば仮想化技術を使い柔軟なインフラ環境を構築することが求められます。
また、クラウドの動向をチェックし、問題が発生する前に回避策を実施するといったことが必要になります。
では、これからインフラエンジニアを目指すにはどうすればいいでしょうか。
インフラエンジニアを未経験から独学で目指すのは危険、圧倒的な打開策はこれだ!
インフラエンジニアを独学で目指すのは難しいです。
さらに未経験であればなおさらです。
インフラエンジニアをなぜ独学で目指すのが難しいかというと、理由は二つあります。
ただし、これらの理由に対する解決策もありますので、難しい理由を覚えておきつつ、以下の解決策を試してみましょう!
解決策①;インフラエンジニアを募集している企業に就職・転職する
なぜ独学でインフラエンジニアを目指すのが難しいかと言うと、勉強をする環境を作ることが難しいからです。
アプリケーションエンジニアであれば、無料のツールなどが簡単に手に入るので、PCがあれば独学でも可能です。
一方で、インフラエンジニアの知識を学ぶには、サーバーを複数台、それらをつなぐLANケーブル、負荷分散装置、それらを設置するスペースを用意する必要があります。
これらを個人で用意するのは中々ハードルが高いです。
一般的に、インフラエンジニアになるには、企業に就職することで身につけていきます。
企業は未経験を前提に、一人前のインフラエンジニアを育成する環境が整っています。
インフラエンジニアを目指すなら、独学で目指すのではなく、インフラエンジニアを募集している企業に就職・転職するのが一番の近道です。
未経験でも募集している企業はたくさんあるので、インフラエンジニアを目指すなら応募してみましょう。
解決策②;エンジニアスクールで実践力を身につける
インフラエンジニアの実力が最も発揮されるのは障害対応です。
こればかりは経験がものを言います。
いかに大変なトラブルをこれまでに経験・対処してきたか、ということです。
私自身、これまでに解決困難といわれる障害を解決してきました。
3日間、徹夜なんてことも珍しくありませんでした。
ただ、その経験があったおかげで、障害が発生する可能性を事前に潰すことができますし、障害が発生してもある程度原因が推測できます。
「その推測できる能力を後輩に伝授してくれ」と部長からよく言われますが、あまり根拠は無かったりします。
経験からの勘というか、何となく状況から「この辺が怪しいな」と思うんですね。
インフラエンジニアとして活躍するには経験が必須であると断言します。
インフラエンジニアを独学で目指すのは難しいです。
未経験であればなおさらです。
インフラエンジニアを目指すなら、企業に就職、または転職するのが一番早いです。
また、エンジニアに必要な基礎を短期間で身につけることのできるスクールもありますので、これらを利用するのもおススメです。
スクールでは障害の疑似体験もできるので、インフラエンジニアとしての実践力も身につきます。
参考⇒未経験から第一線で活躍できるエンジニアになるために無料カウンセリングを受けて見よう
【まとめ】インフラエンジニアの仕事はなくなることはないがクラウドの知識は必須
いかがでしたか?
この記事では、インフラエンジニアの仕事はなくなることはなく、5年後も存在することを解説しました。
最後に重要なポイントを箇条書きで紹介しましょう。
これがこの記事の重要なポイントです。
あらゆるものがクラウド化されて便利になる一方で、セキュリティリスクやインフラの負荷が増加し、益々インフラの強化が必要になってきます。
今後はインフラエンジニアの需要が高まる一方で、これまで以上に領域を超えて活躍できることが求められます。
もちろん、幅広い知識や技術力が身につけば、年収アップも期待できます。
例えば、あなたが未経験から技術力を身につけて年収アップを目指すのであれば、TECH:EXPERTのようなサービスもあります。
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