
経済産業省の『IT 人材需給に関する調査』によると、2030年には最大で79万人ものIT人材が不足すると言われています。
でも、「本当に足りないの?」、「仕事がキツイからじゃいの?」、「嘘じゃないの?」と疑問に思ってしまいますよね?
どうして人材不足と言われているのか本当の理由を探ってみました。
ITの分野での仕事の将来性や、年収アップに必要なスキルについても情報をまとめてみましたので参考にしてください。
目次
IT人材が不足しているのは嘘じゃない!本当の理由は、スキルのあるエンジニアがいないから
IT人材が不足しているのは嘘じゃありません。
本当の理由は、スキルのあるエンジニアが不足しているからです。
特に不足している分野は下記の3つです。
・AI
・ビッグデータ
IT人材が不足している理由①;セキュリティ人材の不足
1つ目の理由はセキュリティ人材の不足です。
最近では、機密情報の流出、仮想通貨のハッキングなど、大きな事故もあり、セキュリティ人材の需要が高まっています。
東京商工リサーチによると、2019年の上場企業とその子会社による個人情報の流出件数は86件もあり、年々増加傾向にあります。
機密情報やお金を扱っていない企業であっても、個人情報流出などのリスクもあり、セキュリティ対策は必須。
このような事故を起こさないために、セキュリティに強いIT人材が必要なのです。
とくに、ITベンダーではなく一般企業で、セキュリティ事故を起こさないようにする仕組みや万が一事故が起きてしまった時の原因解析や、影響範囲を調査できるIT人材が求められています。
IT人材が不足している理由②;AI人材の不足
2つ目の理由はAI人材の不足です。
AIの分野は急速に発展してきていますが、まだまだAIを得意とするIT人材が不足しています。
AIの開発には「Python」「R言語」を使います。
ですが、多くのエンジニアが取得している「PHP」や「Ruby」では開発できないのです。
エンジニアのスキルが追い付いていないのが、AI人材不足の理由と言えます。
IT人材が不足している理由③;データサイエンティストの不足
3つ目の理由はデータサイエンティストの不足です。
機械学習のプログラムやシステム開発をするために欠かせないのが、ビッグデータに造詣の深い人材です。
まだまだ新しい分野で、ビッグデータを上手に扱い、機械学習やAIを活用できる人材(データサイエンティスト)がなかなかいないのが現状です。
IT人材が不足しているのは嘘ではありません。
各企業でこれらの分野に高いスキルを持つIT人材を奪い、それだけ高いスキルを持っているIT人材の市場価値が高いのです。
ただ、需要は多くても、これらの分野でスキルのあるエンジニアがいないのが人材不足の本当の理由です。
IT人材は不足しているが、将来性を期待できる3つの理由
スキルの高いIT人材が不足しているからこそ、ITの分野は将来性があると言えます。
不足しているからこそ必要とされるスキルを持ってさえいれば、年収がアップする可能性大だからです。
では将来性が期待できる3つの理由を、具体的に取り上げていきます。
将来性を期待できる理由①;IT産業の発展
現在IT産業は速いスピードで成長し発展しています。
インターネットが普及してから数十年しか経っていませんが、現在は生活に欠かせないインフラになっています。
子供でさえスマートフォンを使いながらインターネットを活用しているほどです。
また、ビジネスにおけるIT環境も大きく変化しています。
例えば、各企業はこれまでのサーバーやネットワークで繋がっていた閉鎖的なネットワーク環境から、現在はクラウド化へ切り替えています。
クラウド上に情報を保存することによって業務を効率化しているのです。
ただ、どんな情報でもクラウドに保存していいわけではありません。
クラウド業者による情報漏えいが無いとも言えないので。
そのため、クラウドの安全性の調査やクラウドの利用規定など、先にも取り上げたセキュリティのIT人材はますます需要が高まっていくでしょう。
将来性を期待できる理由②;社会の変化
社会も変化しています。
一般の家庭では家電がインターネットに繋がるIoT化が進んでいます。
家電を利用する主婦の傾向をAIが学習し、効率よく家事ができるようにサポートできるシステムが開発されています。
スマートスピーカーやスマートフォンと、家電や自家用車の親和性はさらに高まっていくと考えられます。
さらに、医療や介護、そして、これまでITとは遠い存在だった農業の分野でもAIを取り入れ、効率的に収穫を行う等も実施されていますよ。
ビッグデータとAIを使いこなせるIT人材は今後も必要とされます。
将来性を期待できる理由③;働き方改革
働き方改革もIT人材の将来性の根拠となります。
日本は高年齢化が進んでいるため労働力が不足し、その中においてリモートワークが次世代の働き方として注目されています。
リモートワークの導入率は2018年の調査では30%程度と言われています。
このリモートワークの仕組みを導入するのもIT人材です。
働き方改革にリモートワークは必須のため、これらを導入できるIT人材は需要が高いといえます。
もちろん、安全にリモートワークを行うにはセキュリティ対策は必須のため、セキュリティ人材の活躍が期待されます。
ITエンジニアになるのは比較的簡単!将来も必要とされるエンジニアになるためスキルを身につけよう
では、需要のあるITエンジニアになるにはどうしたら良いのでしょうか。
実はあまり難しくなく、比較的簡単です。
主に2つのスキルを身につけておくとITエンジニアとして仕事をしていけます。
①プログラミングスキル
ITエンジニアですからプログラミングスキルは必須ですが、今後のAIの需要のことを考えると、「Python」「R言語」を学習するのがベストだと言えます。
AIスキルの高い人材には、日本企業であっても年収4000万円とか新卒であっても年収1000万円以上出す企業も出てきています。
「嘘でしょ、そんなわけないじゃん」と思ってましたが、実際、NTTデータでは、30代のエンジニアで年収2000万円といった人材も実際に出てきています。
分野によってはプログラミング言語が必要ないこともありますが、知っておくと使っているシステムを理解することができますし、業務の効率化など役立つ場面も多いです。
他のエンジニアと差を付けるならプログラミングスキルを身につけることがおすすめです。
②コミュニケーションスキル
ITエンジニアにはコミュニケーションスキルも欠かせません。
ITエンジニアがクライアントに提供するのは、システムやITを活用したサービスです。
自分の作りたいものや思い込みでやるのはNGです。
クライアント企業との意思疎通ができていないことが原因で、失敗するプロジェクトはたくさんあります。
それだけコミュニケーションスキルが重要なのです。
ただ、コミュニケーションスキルというと、拒否反応が出たり、話したくないからエンジニアになったのに、と思う人もいるかもしれませんが、きちんと会話のやりとりができれば問題ありません。
例えば、
こんな感じです。
会話が苦手ならメールでも問題ありません。
伝えるべきことは何か、相手の伝えたいことは何かを意識してやれば問題ありませんし、経験を通して身につけていけばいいのです。
①プログラミングスキル
②コミュニケーションスキル
以上の2つのスキルがあれば、ITエンジニアになることは可能です。
とくにAIエンジニアは不足しており、将来性も抜群なので、とくにオススメです。
AIエンジニアになるには独学でも問題ありませんが、効率良く学習するならスクールの利用もおすすめ。
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まとめ;IT人材が不足しているのはエンジニアのスキルが追い付いていないから
この記事では、IT人材が不足している本当の理由を解説しました。
最後に重要なポイントを箇条書きで紹介しましょう。
・理由はスキルのあるIT人材が不足
①セキュリティ人材
②AI人材
③ビッグデータを扱える人材
以上がこの記事の重要なポイントです。
IT人材が不足しているというのは嘘ではありません。
正確にはスキルのある人材が不足しているのです。
クラウド上で情報を管理する企業が増えたりしているため、セキュリティへの関心が高まっていること、AIやビッグデータを使ったサービスや商品も次々に登場し、これらを扱える人材の需要が増えています。
これらの分野で高いスキルを持ったIT人材は将来性があり、年収アップも期待できるでしょう。
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